SKIPシティ国際Dシネマ 映画祭 SKIPアワード受賞
Nippon Connection 選出
宮﨑良太、伊藤梢、森山翔悟、みやたに
山村ひびき、廣田直己、富永諒
神崎みどり、うつみ敦士、林崎征大
脚本・監督・製作:霧生笙吾
撮影監督:蔡融霖
美術・助監督:成田大喜
制作協力:孫芸寧
照明:王珣、奥田夏輝、井口暁斗、蔡融霖、林崎征大
録音:井口暁斗、奥田夏輝、鈴木理利子、吉川啓太
CG :村松錬、曽毅凡
カラーコレクション:伊藤りか
宣伝:滝澤令央
配給協力:モクカ/todoiF
配給:Cinemago
《劇場公開情報》
2023年10月21日(土)より
池袋シネマ・ロサにて公開
News
2023年6月8日:ヨーロッパプレミアNippon Connection 上映
11月22日:霧生監督インタビュー掲載「Cinemarche」
2022年11月18日:レビュー記事掲載「Cinemarche」
Introduction
《美術大学を卒業した新人監督が紡ぐ、アブストラクトな60分のSF詩篇》
監督を務めた霧生笙吾は、2022年に武蔵野美術大学の卒業制作として『JOURNEY』を完成させた。同年7月に開催されたSKIP国際Dシネマ映画祭2022にて国内コンペティション長編部門に入選、才能ある次世代映画作家に贈られる「SKIPアワード賞」を若干23歳の若さで受賞。
“イシキ”という集合体
約束の地での彷徨い
私たちは Journey(旅)を続ける
《言葉と映像に込められた詩情の豊かさ》
子どもの頃に映画好きの父親に見せられた、スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』(1968)、また、リドリー・スコット監督の『ブレードランナー』(1982)をはじめとした叙事詩的作品が持つ広大な世界観、哲学的な神話体系に触れたことが自身の映画原点だと霧生監督は語る。当時、工学エンジニアであった父親は「そのうち解る...」とだけ霧生少年に伝え、観せた映画の内容を解説することはなかった。与えられた"問い"に向き合うことしたくなった霧生少年は、やがて美術大学にて映画専攻して学び、卒業制作として本作『Journey』を“連綿と続くSF映画史に対する答え"として仕上げた渾身作。2023年、その結実がいよいよ劇場公開を迎える。
Story
肉体から意識を解放することが可能となった近未来。
宇宙飛行士になることを諦め地球で働く慶次は、心を病む妻の静と暮らしていた。
ある日、慶次は新た宇宙開発についての噂を聞き、静は意識のみの存在に憧れを抱くようになる。
comment
黒坂圭太(アニメーション作家)
『JOURNEY』に登場する人物や風景は、みな絵画の様に凍結している。だからこそ彼等が動いた時の衝撃度は背筋に稲妻が走るが如くである。ストーリーやキャラクター以前の原初的な興奮、長回しフィックスショットの中で揺らめく光と影、ラスト近くに樹木の下で語らう二人が紡ぎ出す時間軸は、官能的でさえある。それは正に「もうひとつのアニメーション表現」なのだ。霧生監督の切実なる“映画愛”に拍手を送りたい!
河合真也(プロデューサー)
『JOURNEY』を初めて観た時、自分が20代前半で『THX1138』に出会った時の感覚に近い何かを感じた。人間の肉体と精神はどういう形で存在しているのか。文明の進化、テクノロジーの恐るべきスピード。宇宙へ旅行に行けるようになりつつある今、大きな俯瞰から見ると、人間の存在とは何なのだろうと考えたくなる。
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【東京】
2023年10月21(土)より
池袋シネマ・ロサに公開