ファンタジア国際映画祭
・最優秀観客賞
・最優秀カナダ長編映画賞シルバーオーディエンス賞
トリエステ・サイエンス+フィクション国際映画祭
・特別賞
クルタス・フェスティバル・ド・イマヒナリオ
・最優秀長編作品賞
シッチェス国際映画祭 コンペティション部門
タリン・ブラック・ナイト 公式セレクション
【キャスト】
ジュリア・サラ・ストーン、ランドン・リボアイアン
カーリー・リスキィ、クリストファー・ヘザリントン
テドラ・ロジャース、スカイラー・ラジオン
【スタッフ】
脚本:アンソニー・スコット・バーンズ
ダニエル・ワイセンバーガー
撮影・編集・監督:アンソニー・スコット・バーンズ
共同プロデューサー:ニコラス・ベチャード
プロデューサー:スティーブン・ホーバン
マーク・スミス、ブレント・カウチュク
音楽:エレクトリック・ユース
日本語字幕:堀池明
宣伝デザイン:デザイン原 宣伝:滝澤令央、河合のび
配給:Cinemago
2020/カナダ/英語/105min/R15+
公式X(旧Twitter): @ComeTruejpn
(C)2021 IFC FILMS. ALL RIGHTS RESEVED/Cinemago
未体験ゾーンの映画たち2024
COME TRUE / カム・トゥルー
戦慄の催眠実験
ヒューマントラストシネマ渋谷 にて
2月9日〜15日 劇場公開
NEWS
Introduction
アングラ美学と誇大妄想に満ちた新たな《テクノ・スリラー》の誕生 ―英ガーディアン誌
クローネンバーグ級の狂想を孕んだ恐怖を監督たちはに成功した ―Roger Ebert.com
不眠症に悩む高校生サラが参加した、ある大学の「睡眠」に関する研究の臨床試験。次第に明らかになる研究の目的と、人々の夢の中に共通して現れる暗き迷路。そして迷路の深奥に潜む《人影》の正体とは—。
主人公サラ役に抜擢されたのは、6歳から子役として活躍し、実力派女優として豊富な映画主演経験を誇るジュリア・サラ・ストーン。過去にトロント国際映画祭でライジングスター賞を、バンクーバー・レオ賞では3度も最優秀主演女優賞を受賞。2023年のウィスラー映画祭では主演作『ZOE.MP4(原題)』が評価され、カナダ新世代のホラークイーンとして威光を放っている。
ストーンと二人三脚で本作を製作した監督アンソニー・スコット・バーンズは、ホラーアンソロジー『ホリデイズ』(2016)をケビン・スミスと共同で監督。スティーヴン・キング原作のNetflix映画『イン・ザ・トール・グラス 狂気の迷路』(2019)の第2班監督を経て、ついに本作で単独長編映画デビューを果たした。
『人肉村』(2020)のダニエル・ワイセンバーガーと脚本を執筆し「Pilotpriest」名義でエレクトリック・ユースと共に劇中曲も手がけるなど、バーンズ監督の八面六臂の才能が発揮された本作は、「世界3大ファンタスティック映画祭」の一角であるシッチェス・カタロニア国際映画祭で入選、カナダ・ファンタジア国際映画祭で最優秀観客賞&最優秀カナダ長編映画賞(シルバーオーディエンス賞)の2冠受賞など、世界各地のファンタ系映画祭で絶賛された。
悪夢が悪夢を呼び醒ます《金縛り》サイコホラーに、アナタの安眠は蝕まれる!
Story
高校生サラは関係が険悪な母親と距離を置くため、友人の家を転々とし時には野宿もする生活を送ってい た。
そんな彼女は、繰り返し見る悪夢で不眠症に陥っていた。
彼女は安眠を求めて、とある大学の「睡眠」に関する研究の臨床試験に参加する。
しかし被験者たちの身に は次々と奇妙な現象が起こり、彼女の悪夢への不安と恐怖はより悪化していく。
実験の目的を知るべく、サラは自身の跡を尾ける研究員リフに接触する...。
Review
夢がアナタを追いかけて来る!! フロイトの「夢判断」やユングを引き合いに出すまでもなく、「夢」はヒトの心の奥底にある本質を知る手掛かりとして昔から研究されて来た。また「悪夢」は映画の題材にもよく使われる。ルイス・キャロルの「アリスの世界」を心に住まわせていると云うアンソニー・スコット・バーンズ監督の長編デビュー作は、その「悪夢」がテーマ。不眠症のサラが体験する恐怖の夢実験とは? 回廊を思わせる悪夢イメージは素晴らしく、ジュリア・サラ・ストーンの薄幸な表情がたまらない。 浅尾典彦(作家・夢人塔代表)
家出少女サラを苦しめる、眼を光らせ迫ってくる黒い影の悪夢。参加した睡眠実験のプロセスが進むほど、影は濃さを増し近づいてくる。その現象は他の被験者や研究者を巻き込み、さらなる恐怖の事態に繋がっていく…。冷え冷えとしたカナダの風景と無機質な実験室、奇怪な睡眠測定装置など、D・クローネンバーグ初期作品を彷彿とさせる作品だ。悪夢とともに頻発する超常的な出来事は、金縛りなど入眠時心霊現象の独自解釈として興味深い。全ての疑問が氷解すると同時に最大の衝撃が襲うラスト、この感覚はまさに「未体験ゾーン」だ。 多田遠志(映画ライター)
Director
アンソニー・スコット・バーンズ
Anthony Scott Burns
1977年、オンタリオ州キッチナーで生まれ。
幼い頃から映画に興味を持ち、16歳になると映画制作の準備を始め、18歳まで映画作りに没頭。短編映画の地元の映画祭で賞を受賞します。その後、独学により監督、撮影監督、アニメーターなどを行います。18歳でトロントに移り、ブティックデザイン会社に就職。後にMTVカナダに後輩を育成するデザイナーにまでなり、MTV作品の監督まで上り詰めた。
2011年5月から長編映画の視覚効果デザイナーを務めながら、自らもいくつかの短編映画を制作する。2014年11月にブラッド・ピットと「プランBエンターテインメント」が製作するSFスリラー映画『Alpha』の監督に起用される。2015年には「XYZフィルムズ」制作による、スコット・スチュワート、ニコラス・マッカーシー、ケヴィン・スミスといった監督たちと共に、アンソロジー映画『Holidays』を監督のひとりとして抜擢される。
また、アンソニー監督は音楽活動も行っており、エレクトリックユースと共にBreshing(Original Motion Picture Soundtrack From A Lost Film)というアルバムで、作曲した23トラックのスコアをリリースする。
2022年にジュリア・サラ・ストーンを『Come True』主演に起用し、共に二人三脚で映画制作を行い、カナダで開催されるファンタジア映画祭での最も画期的な映画に贈られる観客賞とカナダ映画長編シルバーオーディエンス賞をダブルで受賞ほか、トリエステサイエンス+フィクションIFF(イタリア)では特別賞、クルタス・フェスティバル・ド・イマキナリオ(スペイン)では最優秀長編作品賞を獲得しました。
【MESSAGE FROM FILMMAKER】
日本での劇場公開は私にとって、この作品にとって悲願の1つでした。この映画は日本の観客に向けて作ったからです。私自身本作を「マンガ」の実写化のように捉えており、ストーリーの構造や展開も日本映画の影響を受けています。日本作品との親和性を感じて貰えると嬉しいです。