フィンランド・ナイトビジョン映画祭
スウェーデン・ルンドファンタスティック映画祭ほか
宇宙の彼方より
出演:マルコ・ライプニッツ、ミヒャエル・コルシュ、エリック・ラスタッター、インゴ・ハイセ、ラルフ・リヒテンベルク
原作: H・P・ラヴクラフト
製作総指揮:ペーター・ティリッシュ
製作:ヤン・ロス
脚本・監督・製作:フアン・ヴ
撮影監督:マルティン・コルベルト
音楽:ティルマン・シージ
編集:ヤン・ロス、フアン・ヴ
美術監督:ペーター・ティリッシュ
衣装:フリーデリケ・ベア、ラベア・シェーファース
特殊効果:マーカス・ベッツ、セバスチャン・エルスナー、マクシミリアン・フェドロフ、マルティン・グレジンガー、ステファン・ハーンライン、ティモ・ロイヒト、オリバー・マツケ、ベンク・オルパック、オジオシロ、トビアス・ラソカト、ヤン・ロス、ソレン・ヴォルツ、フアン・ヴ、キャロライン・ワイデンヒラー
録音:クリスチャン・スペート
メイク:フランツィスカ・ブルンナー
日本語タイトル・字幕監修:森瀬繚
日本語字幕:川野耕一
タイトル協力:グループSNE
宣伝プロデューサー:滝澤令央
宣伝デザイン:デザイン原
宣伝グッズ(Tシャツ):脇原由利香
配給協力:モクカ
発売元:アシスト、オデッサ・エンタテインメント
配給:Cinemago
作品データ:2010年/ドイツ/ドイツ語・英語/セレクトカラー/シネスコ/DCP/89分/G/原題Die Farbe
(C)SPÄRENTOR, Studio / Produzent / Cinemago
《劇場公開情報》
2023年6月3日(土)から
下北沢トリウッドより順次公開
NEWS
2022 11/13:
2023 4/17:映画ナタリーに公開情報解禁
5/13:Cinemarcheに応援コメントが掲載
5/15:監督からのメッセージ動画 到着
6/3:下北沢トリウッドにて初日満席の御礼
8/3:Morc阿佐ヶ谷の上映時間決定
11/28:高円寺シアターバッカス上映決定
Introduction
《 史上最も“野心的な”ラヴクラフトの実写化作品 》
原作はクトゥルー神話の生みの親として知られるH•P•ラヴクラフトが、1927年に雑誌「AmazingStories」にて発表した小説『宇宙の彼方の色』。
同作は、異常現象が起こる原因が、人 間による自然破壊にあることを示唆すると同時に問題は深刻な 課題となっており、人間の環境破壊がもたらす恐ろしい結果を 再認識させる。
「映画史上、最もラヴクラフト=“原典”の魅力を忠実に描いた作品」という呼び声も高く、クトゥルー 神話を愛するベトナム系ドイツ人のフアン・ヴ監督は“原典”を崇拝しつつも、ラヴクラフトが唱えた“宇宙的恐怖”をより拡大すべく、両親が移民を決意したベトナム戦争下の1975年を舞台に、原作のエピ ソードを回想する物語など、独自の解釈を盛り込んだ野心作である。
フィンランドのナイトビジョン映画祭、スウェーデンのルンドファンタスティック映画祭をはじめ、製作から10年経った今なお、ヨーロッパの数多くの映画祭に入選し続け、2022年11月に開催された28年の歴史を持つフランス映画祭、レトランジュ・フェスティバル・パリでも上映されるなど、今も世界各地を魅了し続けている本作が、原作小説発表から95周年の現在、ついに日本の劇場へと辿り着いた。
今回の劇場公開にあたって、字幕監修を“日本のクトゥルー神話研究の第一人者”にして作家の森瀬繚が担当。より鮮明となり、『宇宙の彼方より』の恐怖が今、日本に襲いかかる!
※ 著名人からの応援コメント多数
Story
その色はどこへ去ったのか...。 1975年、アーカム。ジョナサン・デイビスは父親の失踪を知る。
父親の足取りは第二次世界大戦中に駐屯し ていたドイツ、シュヴァーベン=フランケン地方の森へと再び赴いていた。
かつて、この田舎村で父親が目 撃した不可思議な現象とは一体なにか。全ては宇宙の彼方より飛来した隕石から始まった...。
comment
「創造主ヤハウェは『光あれ』と唱えた」
「その“光”とは、果たして“聖なるもの”だったのだろうか」
1890年に生まれ、1937年に永遠と横たわることにしたその作家は、
『The Colour Out of Space』を執筆していた時、
そんな妄想も脳髄に浮かべていたのかもしれない。
映画とは、蠢く光を見つめるために創られた装置である。
しかし、人々が映画によって見つめる蠢く光とは、
果たして“聖なる光”なのだろうか。
少なくとも、これから私たちが見つめることになる
“あの色(Die Farbe)”は、
決して“聖なる光”ではない。
“あの色”は 誘蛾灯じみた可視の引力によって我々を束縛し、
我々の心身を一生涯蝕み続ける。
しかし、有象無象の光が氾濫の一途をたどる現代だからこそ、
誰もがより怖れ、同時により欲するようになった
“宇宙的孤独”という真実の輝きを放つ光は、“あの色”だけなのだ。
......やはり“あの色”は、
映画が見つめる蠢く光と血縁があるようだ。
全ての秘密が潜み続けるあの井戸も、
カメラのレンズのように見えてきてしまった。
河合のび(詩人・文筆家)
Director
フアン・ヴ:Huan Vu
1982年、西ドイツはシュトゥットガルト出身。 1970年代にベトナムからの留学生として渡独、サイゴン陥落後も ドイツに滞在した両親のもとに生まれ、幼少期は国境による分断 と民族アイデンティティについて葛藤する日々を過ごした。
2008 年にシュトゥットガルト・メディア大学在学中にフアンは、人気 TRPG「ウォーハンマー40,000」を原案としたファンフィルム「Damnatus」を制作。
H.P.ラヴクラフトの古典的SF/ホラー短編小説「The Color Out of Space(宇宙からの色)」を 題材にしたヴー監督の長編第2作「Die Farbe」は2010年に完成。複数の国際ジャンル映画祭で 賞を獲得した。
現在、ラヴクラフトのクトゥルー神話を原作とした新作『The Dreamlands(原題)』を制作中。
【MESSAGE FROM FILMMAKER】
私は『宇宙の彼方より』という映画を誇りにしている。 この映画が、2023年現在まで世界で評価し続けてもらえたことは、私に“クトゥルー神話の父”が創 始した無限の物語世界の偉大さを実感させてくれた。
Theater
【東京】
2023年6月3日(土)〜
22(木)終了
下北沢トリウッド 公開!
《トークイベント・ゲスト予定》
初日3日(土)
新字幕監修:森瀬繚(翻訳家)
× 七月鏡一(漫画家)
4日(日)酒井善三 監督
5日(月)加藤才紀子(俳優)
7日(水)永野絵梨奈(俳優)
9日(金)小川深彩(俳優・監督)
10日(土)田中晴菜監督
11日(日)髙橋世織
(日本映画大学 名誉教授/文芸評論家)
12日(月)眞田康平 監督
14日(水)田辺秋守
(日本映画大学 教授/哲学家)
15日(木)小川あん(俳優)s
18日(日)川野耕一(字幕翻訳)
21日(水)小原徳子(俳優)
22日(木)森瀬繚×七月鏡一
【東京Ⅱ】
9月4日(月)〜終了
9/4(月)〜9/8(金) 19:00〜
9/9(土)・9/10(日) 20:50〜
*来場者プレゼント第2弾 配布
【★東京Ⅲ】
2024年1月5日(金)〜終了
【大阪】
6月10日(土)〜終了
《トークイベント》
初日10日
浅尾典彦(SF作家)映画解説
【連動企画】6/9(金)
”クトゥルーvs.クトゥルー”
《浅尾典彦出演》クトゥルー狂言・特別上映×クトゥルー小説・朗読イベント