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物体 -妻が哲学ゾンビになった-
2023年12月9日(土)より
池袋 シネマ・ロサにて公開!

【出演】

管勇毅 門田麻衣子

竹中凌平 藤崎卓也 / 川瀬陽太

比嘉梨乃 渡部遼介 山田浩 川連廣明

金原泰成 埜本佳菜美  小磯勝弥 井波知子

高越昭紀 川野弘毅 赤山健太 沖田裕樹

鈴木広志 東涼太 土屋吉弘 田中庸介

井手永孝介  青木俊範 しままなぶ 橋本晶子

谷村好一 大谷亮介

 

【スタッフ】

原作・脚本・編集・監督:伊刀嘉紘

 

プロデューサー:西田敬
撮影監督:國松正義

美術:宮下忠也、永野敏 音楽:一ノ瀬響、鶴見幸代

宣伝:Cinemago 

制作協力:広尾メディアスタジオ 小野川温泉観光協議会

製作:金青黒 -sabikuro- 

 

2023年/日本/DCP/カラー/ステレオ

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 NEWS

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​Introduction

“哲学的ゾンビ”とは、

心的内面は持たないものの、

通常の人間とは外から区別がつかない状態・存在を指す脳科学用語。

 

そんな言葉から世界観の着想を得た映画『物体 -妻が哲学ゾンビになった-』は、<哲学ゾンビ>となったことで、殺処分を宣告された妻を取り返すべく奮闘する主人公の姿を描いた奇想天外アブサード(不条理)・ロマンス。

 

主演に映画『ファミリア』日曜洋画劇場『VIVANT』に出演し、出演作『笑いのカイブツ』の公開を控える注目の俳優・管勇毅を迎え、<哲学ゾンビ>となり無機質な反射行動を繰り返すその妻・亜居を門田麻衣子が演じるほか、ミュージカル『東京リベンジャーズ』にて主人公・花垣武道を演じる竹中凌平、舞台『ハーヴェイ』映画『AIM』の藤崎卓也、『隣人X -疑惑の彼女-』『激怒』の川瀬陽太など、実力派俳優が脇を固める。

 

脚本・監督を務めたのは、米国ミネアポリスにて研究員職に従事しながら個人映画を作り続け、『100匹目のサル』『笑う胃袋』『梅心中』『渦中のひと』など数多くの短編作品を発表し、また近年は多数の医療啓発ドラマを手掛けてきた伊刀嘉紘。

 

本作は伊刀の初長編監督作品にして、10年以上にわたり構想し続けた連続作品の第一弾である。

Story

夫婦で不法投棄の不燃物を漁る悟(管勇毅)と亜居(門田麻衣子)。

廃材からオーダーメイド玩具を作りながら、ふたり慎ましく暮らしていた。

そんなある日、意図せず持ち帰った昆虫から未知の寄生体が妻の頭蓋内に侵入。脳を蚕食され、妻はすこしずつ壊れていく。

じわじわと感染を拡げつつあるこの奇妙な寄生体疾患において、感染者同士は属性を共有しあうという特性があった。

あろうことか、亜居は連続殺人鬼(竹中凌平)の属性を継承してしまう。

感染から一ヶ月経ち、すべての脳細胞が失われ、自我意識を喪失した亜居は完全なる<哲学ゾンビ>となった。

改正脳死法に従い、人権を喪失した亜居は一種の危険生物と見なされ、「殺処分」の宣告が下されてしまう・・・。

Review

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わからん。から、つまらん映画は山程あるが、『物体』は、わからんけど面白い。

いや、わからんから面白い、映画になっている。これは今日でなく、明日、傑作になる映画だ。 塩田時敏(映画評論家)

いわゆる「ゾンビもの」というよりは、難病モノ、純愛モノの文法によって語られている。作中におけるゾンビ化が「新型認知症」と呼ばれている通り、妻が認知症のようになっていく。

従来の「人間らしさ」を失っていく様と、それに寄り添う夫の心情が丁寧に描かれている。藤田直哉(日本映画大学 准教授)

 

またなんてくだらないものをと思いつつ見始めたのだけれど、見終わるころにはなんだか深淵を覗き込んだような不思議な気分になりました。途方もない出鱈目さに呆れつつも、やっぱり人間なんて遠くから見れば喜劇で、近くで見れば悲劇な存在なんだと頷きました。色んなものがごった煮に混ざりあっていることは間違いなく、その妙な味わいはきっと癖になります。早く続きが観たい! 菊地健雄(映画監督)

社会問題や生きづらさを現実そのままに描くのは近頃の日本映画でよく見ますが、本作は違いました。 実存する人物や組織、システムを置き換えと飛躍を通し、人々を楽しませる娯楽として表現できることが映画の面白さだと思います。 つまり本作は『スターシップ・トゥルーパーズ』や『ゼイリブ』のような意思を持ち手作りでこしらえた、心ある映画なのです。永山正史 (映画監督)

ふざけているのか、本気なのか。 ポーカーフェイスの冗談か、ジョークに見せかけた本音か 奇想天外なオープニングに心掴まれ、ニヤニヤしながら観ていたら、気づけば戦慄していた。 そもそも「本気」とは何なのか。意識とは、心とは……。 世界では今日も「心ない」誰かが凶行に走り、「心ある」僕たちは胸を痛める。 『物体』は、この世界と同じように、出鱈目で残酷で滑稽で、だからこそ面白い。谷口恒平(映画監督)

「生物」を“子供を産み繁殖することができる”とする定義をする人物が登場するが、妊娠の難しい妻を持つ主人公は「不妊症の夫婦は生物ではないのか」と切れ味の鋭いセリフがある。このような会話だけでなく、誰でも発症する可能性のある「認知症」に似た症状を持つ「哲学ゾンビ」を「ゾンビ」と蔑称する皮肉も含め、伊刀嘉紘監督は、出生率の低下や高齢化社会と言った現代の問題を正面から描き切る!糸魚川悟(シネマダイバー)

心を失くしていく妻を演じる門田麻衣子さんがずっと美しい。ないはずの心を探してしまうのも、心の所在を問うていたはずなのに、形を残そうとしてしまう葛藤も、誰もが心当たりのあることだ。意識しなければ通り過ぎていく日常のグロテスクさが随所に見える演出、あの葬儀の様式はクライマックスにふさわしい。ゾンビになったらやってみたい。田中晴菜(映画監督)

​*順不同

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Director

伊刀 嘉紘:Yoshihiro Ito

 

1970年、愛知生まれ。
おもな作品に「100匹目のサル」、「笑う胃袋」、連作短篇集「SEXTET」、「渦中のひと」など。
第5回TAMA NEW WAVEグランプリ、みちのく国際ミステリー映画祭オフシアター部門グランプリ、NextFrame/AIFFグランプリほか、 釜山アジア短篇映画祭など内外の多数の映画祭で入選。 また、近作がフランクフルト、パリ、バルセロナ、チューリッヒなどで巡回上映されている。

【MESSAGE FROM FILMMAKER】

意識とは何か、心とは何か。そんな素朴な疑問から始まって、純粋で不条理でビザールで少しだけ哲学的な・・要するにかなり変わった味のエンタメ作品が出来ました。執筆から十年かけた尋常じゃない密度をご堪能あれ!

 

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 Theater 

【東京】

2023年12月9日(土)〜

池袋 シネマ・ロサ 

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