髙橋栄一監督の劇場デビュー作
妻への疑念から、隠しカメラを設置し...
モノクロームの世界観が観る者を異世界へと誘う、新感覚の日本映画。
『ホゾを咬む』
12月2日公開が決定!
「後悔する」という意味のことわざ「臍を噛む」からタイトルをとった映画『ホゾを咬む』は、本作ヒロインの小沢まゆが主演する短編映画『サッドカラー』が PFF アワード 2023 に入選するなど、国内映画祭で多数入選・受賞している新進気鋭の映像作家・髙橋栄一脚本・監督の最新⻑編映画。
髙橋監督自身が ASD(自閉症スペクトラム症)のグレーゾーンと診断されたことに着想を得て、独自の切り口で「愛すること」を描いた本作。モノクロームの世界観が怪しさと品格を放ち、独特な間合いや台詞が観る者を異世界へと誘う、新感覚の日本映画が誕生した!
主人公・茂木ハジメを演じるのは、主演するコメディアクション『MAD CATS』(津野励木監督) から、『クレマチスの窓辺』(永岡俊幸監督)、『とおいらいめい』(大橋隆行監督)
など、幅広い役柄をこなすカメレオン俳優・ミネオショウ。
映画『少女〜an adolescent』(奥田瑛二監督) で国際映画祭で最優秀主演女優賞受賞の経歴を持つ俳優・小沢まゆがプロデューサーとヒロイン役を務め、木村知貴、河屋秀俊ら実力派の面々が脇を固めているほか、『百円の恋』など武正晴監督作品に数多く参加し、『劇場版アンダードッグ』で第75回毎日映画コンクール撮影賞を受賞した西村博光が撮影監督を担
当した。
この度、9月21日よりオランダで開催されるカメラジャパン・フェスティバルに正式出品されることが決定。また、12月2日(土)〜12月8日(金)に新宿 K’s cinema にて連日14:10〜、12 月15 日(金)〜12 月 21 日(木)に池袋 HUMAX シネマズにてレイトショー、12 月に大阪シネ・ヌーヴォほか全国順次公開されることが決定し、ポスタービジュアルと監督のコメントが到着した。
・髙橋栄一(脚本・監督)コメント
小学生のころ、道徳の授業が嫌いでした。
僕が思う親切や思いやりはクラスメイト達とはいつもズレていて、それがどうにも不快で仕方ありませんでした。
いつか完全に分かり合える世界があると最近まで本気で思っていたけど、どうやらそういうことでもないようです。
他人とのズレを認め、解消する術もなく、少しずつ自分を偽っていく。
それでも無理をして誰かといることが、生きていくことには必要なんじゃないかと今時点の僕は思うのです。
この作品『ホゾを咬む』では、えてして困難なコミュニケーション社会で徐々に変態していく主人公を描いています。
現実世界とは切り離れた映画館で、じっくりと、ぼんやりと、この映画の中で流れる時間を眺めて欲しいです。
誰かの何かになりますように。
・映画『ホゾを咬む』あらすじ
不動産会社に勤める茂木ハジメは結婚して数年になる妻のミツと二人暮らしで子供はいない。
ある日、ハジメは仕事中に普段とは全く違う格好のミツを街で見かける。帰宅後聞いてみるとミツは一日外出していないと言う。
ミツへの疑念や行動を掴めないことへの苛立ちから、ハジメは家に隠しカメラを設置する。
自分の欲望に真っ直ぐな同僚、職場に現れた風変わりな双子の客など、周囲の人たちによってハジメの心は掻き乱されながらも、自身の監視行動を肯定していく。
ある日、ミツの真相を確かめるべく尾行しようとすると、見知らぬ少年が現れてハジメに付いて来る。
そしてついにミツらしき女性が誰かと会う様子を目撃したハジメは...。
【キャスト】
ミネオショウ 小沢まゆ
木村知貴 河屋秀俊 福永煌 ミサ リサ 富士たくや
森田舜 三木美加子 荒岡龍星 河野通晃 I.P.U 菅井玲
脚本・監督・編集:髙橋栄一
プロデューサー:小沢まゆ
撮影監督:⻄村博光(JSC)
製作・配給:second cocoon
配給協力:Cinemago
海外セールス:Third Window Films
文化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業
2023 年/日本/4:3/モノクロ/108 分/DCP/5.1ch
(c)2023 second cocoon
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